あなたの知らない催眠の世界（ヒプノセラピーのお話）

2022 10/27

神咲ひなた

こんにちは占い師の神咲ひなたです。ヒプノセラピーという言葉を聞いたことはありますか？今日はハートフルのメニューにもあるヒプノセラピー（催眠療法）のお話をします。

テレビや動画で見る催眠ショーとの違い

【テレビや動画で椅子に座り夢遊病のようになった被験者が「あなたは鳥になる」と催眠術師に囁かれると鶏のモノマネをしながらコケコッコーと羽ばたく。パチンと指を鳴らして被験者が目覚めると何が起こったか全く覚えておらずキョトンとする。】

催眠と聞くとこんなイメージではありませんか？

催眠術ショーはエンターテイメント色の強いショーであり演出されている場合も多く、催眠療法とは全く別物です。

例えば、催眠療法（ヒプノセラピー）で極度の潔癖症と向き合うクライアントとセッションの最中に「あなたは鳥になります」と突然言われてもクライアントは鳥にはなりません。何故なら鳥になることは潔癖症の改善という目的と全く関係がなく、鳥になりたいとクライアント自身も思っていないので理性が働き「セラピストが変なことを言っている」と判断します。

一方で、テレビの催眠術ショーではタレントさんは演出に便乗して鳥になったほうが盛り上がって美味しい！！と思っているので鳥になる暗示が効果を発するのです。

ヒプノセラピー（催眠療法）についての誤解

完全に意識を失って夢遊病のような状態にさせられる➡意識があり起きている状態です。
自分の言いたくないことまで誘導されて暴露してしまう➡自分に不利益になること、セッションに関係ない質問には理性がブロックして暴露することはありません。
暗示にかけられて洗脳されるのでは➡クライアントの不利益になるような暗示は本人が理性でブロックするので暗示の効果を発揮しません。

人間の意識のうち自覚できる意識を顕在意識、自覚できない意識を潜在意識といいます。そのうち自覚している意識は全体のたったの２０パーセントと言われています。残りの８０パーセントは無意識の潜在意識と言われています。行動のほとんどをこの無意識である潜在意識が司っていることになります。

胎児時代の記憶、心臓の動かし方、これらは普段自覚して生活することはありませんよね？このような私達が普段自覚できない意識が潜在意識です。

３歳を過ぎると自己防衛で潜在意識を思い出さないようにクリティカルファクター（記憶の壁）が形成され、日頃、潜在意識にアクセスすることはできません。私達が自覚できるのは２０パーセントの顕在意識だけです。

ヒプノセラピーは眠らず覚醒したまま潜在意識にアクセスするセッションです。

ヒプノセラピーができること

自己暗示をかけて願望を達成しやすくする

禁煙したいのにできない、痩せたいのに食べてしまうなど達成したい願望を催眠下で自己暗示をかけることで無意識に成功しやすい行動をとっていくようになります。

カウンセリング後に自己暗示文をパーソナルに作成してそれを日々の生活にも取り入れることで願望の達成がより近いものとなります。この場合はご自身が具体的にイメージできる現実性のある事、具体的な目標数値があるほうが効果が出やすいです。

生き辛さの原因を探る

『人前で話すことが苦痛』『結婚直前にいつも自分から破談にしてしまう』『理由がわからないが水が怖い』『極度の潔癖症で生活に支障をきたしている』『夜、眠るのが怖い』

原因が分からない生き辛さを抱えているクライアントは多数いらっしゃいます。その場合はヒプノセラピーで無意識の記憶を辿ります。すると幼少期の経験や胎児時代の経験、果ては前世の記憶に起因することを思い出し、セッション中にクライアント本人の口から語ることとなります。そうすることでクライアント本人が気づきを得て、セッション後は徐々に生き辛さの解消に向かいます。

トラウマの原因を作る経験は大抵は１つではなく記憶のゲシュタルトとして数珠繋がりに連鎖して今日に至り生き辛さを形成しています。記憶のゲシュタルトの一番最初の経験を（年齢が一番若い時です。お腹の中にいるときの記憶の場合もあります）ヒプノセラピーで探りますので中にはセッションが１回で終了しない場合もあります。